YAPC::Asia 2006にボランティアとして参加してきました

29,30日と続いたYAPC::Asia 2006にボランティアとして二日間、参加してきました。


開催の知らせを聞いて「これは行くしかない!」という衝動にかられましたが、
以前Shibuya Perl Mongersテクニカルトークに参加してスピーチ内容が1%ほども理解できなかった時の二の舞となることはわかりきっていたのでw
少し方向性を変えてボランティアとして参加することにしました。


今となっては自分にとってこれがベストなYAPC参加方法だったのだな、と思っています。


メインで受付を担当していたのですが、仕事が空いた傍らにスピーカーの声に耳を澄ましてみても具体的な技術についてのスピーチにおいて、理解できることは全くと言っていいほどありませんでした。
はてなブックマークmixi、についてのスピーチはどちらかというと抽象的な技術についての話が多かったので、なんとかついて行く事ができましたが。


YAPC::Asiaで最も印象に残ったスピーチはmixiのCTO、Batara Kesumaさんのmixi.jp: Changelogでした。
スピーチ中特に驚いたのが以下の3点です。

mixiユーザ数の推移
一年目:600から21万へ
二年目:21万から200万へ
現在 :300万

■1日に15000の新規ユーザ

■1日以内にログインしたユーザは全体の70パーセント

それにしても、これほどのユーザ数増加スピードを持ったサービスなんて、ネット上のサービス、ネット以外のサービスを併せても過去にあったのだろうか?
mixiユーザ数がこれだけ伸びた要因は「ネットワーキング」にあるのではないかと思っています。
近いうちにネットワーキングについての専門書に目を通したいところ。


しかしなんといっても一番の収穫は他のボランティアの方々のお話を聞けたことですね。
大体以下のような話をしました。


・Web系の会社は収益モデルを作るのが難しい
・担当されているWebサービスの概要
・自分のWebサービスのアイデアについて
・広告モデルの屈強さ、ユーザトラフィックの元締めであり、大量のデータを持つ検索サービスの恐ろしさなどについて
・一日目のBatara Kesumaさんのスピーチに絡めて、mixiの収益モデルについて
収益の割合ではFindJobが大きく、mixiプレミアムからの収益も侮れない、当然広告からの収益もしっかりしている、とのことでした
・2005年10月の時点で一日一台サーバを追加している状態だった
一日に一台のサーバ追加って…狂気じみてますね。


過去にid:naoyaさんが知人の日記を通じて人との出会いについて考える : NDO::Weblogというエントリにおいて

「自分の価値観は自分の手で作り上げていってそこに芯を作るのだ」とずっと思っていたのだけど、人とたくさん出会う中でそれは間違いだったことに気づく。自分の価値観は、自分ひとりでは広げられない。本を読んだりインターネットを通じて情報を仕入れることで価値観、世界観を拡げることはできるのだけど、やっぱり人にあって実体験を聞いたり、その人のパワーを目の前にしたりといった刺激をもらうことにおいての瞬発力がないとだめだ。

と書かれていましたが、この一文を痛いほど実感した日でした。
ボランティアの方々と話をしている最中にも、脳がグイグイと押し広げられているような感覚を感じました。
積極的に技術者の方々に会って、お話を聞いていきたいと思うようになる…ボランティアの方々と話しダイナミックに価値観が広がる体験をした自分にとって、YAPC::Asiaで得たものは自分にとっての転換点になりうるのではないかとさえ思っています。

運営スタッフ、ボランティアスタッフ、参加者の皆さん、お疲れ様でした。



はてなで公開されているスピーチの音声ファイルや(近藤社長がキビキビとした動作で録音作業をなさっていました)、
YAPC::Asia 2006 Tokyo audio files - yapcグループ
プレゼン資料も参考になります。
http://tokyo.yapcasia.org/wiki/?SlidesList